【パリ】モンマルトル美術館 モンマルトル映画の舞台展


私の中でパリの魅力的な美術館といえば、「モンマルトル美術館」。ここは、モンマルトルが最も華やいだ時代の残り香が感じられる場所。現代の時から飛び立ち、1900年代初頭のモンマルトルの世界を旅することができる。そんな素敵な美術館で開催されている「モンマルトル映画の舞台」展は、私の中で見逃せない企画展だった。ご存知の方もいるかと思いますが、私は、シネマズby松竹でパリと映画に関する記事をいくつか書かせていただいているので、「映画とモンマルトル」という主題は、絶対見逃せない内容なのだ。

この企画展は、モンマルトルが舞台になった映画のワンシーンを実際に見て、説明を見ていくという構成。モンマルトルは古くから映画の舞台地としても人気であったよう。無声時代の映画から始まり、現代の映画まで、しっかりと映画史を作れるほど、モンマルトルという街は多くの映画で描かれている。

私自身も知らない映画がたくさんあり、個人的にはかなり勉強になった企画展だった。映画を街という視点から見るのは、興味深い。街は第二の主人公になり得るほど、映画にとって意味するものは大きいからだ。そして、監督が街をどのように撮り、それが意味するものを読み解いていくのは、難しいことだけれど、面白い作業。そして、それを記事にしていくことは、私自身かなりワクワクする大好きな仕事なのだ。

モンマルトルを舞台にした映画はたくさんあるけれど、やはり「アメリ」のコーナーは個人的に面白かった。「アメリ」に関する記事はシネマズby松竹でもTabizineでも書かせていただいたので、思入れが深い。「アメリ」という映画はモンマルトルという街に魔法をかけ、ファンタスティックな街として描いている。私たちが見るモンマルトルとは別の世界。

社会人になり、子どもを出産してからは特に忙しく映画を以前のようには見れていないけれど、大学、大学院と映画を研究してきた身としては、自然と昔のような映画への情熱が湧き出るような企画展だった。そして、今回の企画展を訪れて、また「映画とパリ」で書いてみたい記事のテーマも見つけることができた。またどこかの媒体で、書かせていただければと思う。

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