京都 懐かしくて楽しかった本屋巡り


慌ただしく過ぎた8月。息子2人で日本に一時帰国をした。今思い返しても楽しかった日本滞在。久々に夏休みらしいひとときを過ごした。子どもとこうして自分が育った場所で、蜜に時を過ごすのって、なんだか自分自身も子ども時代に戻ったようだった。

日本滞在中、子ども時代に帰っただけでなく、大学時代に戻ったような楽しくて懐かしいひとときを過ごした。東京の大学時代の友達と京都で会うことができたのだ。その友達とは卒業してからも日本に帰国する時はできる限り会っている友達のひとり。カルチャー好きで、本や映画、カフェなど好きなものを共有することのできる数少ない友達なのだ。今回は京都で会えるということで、本屋巡りをすることにした。毎回帰国する時はフランス人の相方と一緒なので、こういう本屋巡りなんてできない。今回は昔に戻ったように凄くワクワクしていた。

恵文社

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京都の本屋といえば、絶対外せないのが恵文社。恵文社はもう何年も訪れてなかった。行きたいなぁと思いながらも、訪れる機会を毎回逃していた。恵文社はセレクトされている本が興味深いものが多くて、ゆっくりと手にとって見てみたいと思わせる本屋さんだ。普通本屋さんでは、ざーっと興味あるところだけ見てさっさと買って帰ることが多いのだけれ、恵文社では一つ一つのコーナーで足を止める。たとえ興味のない分野の本であったとしても、恵文社で紹介されていると、面白い本なのかもしれないと思わせてくれるほど、影響力のある本屋さんだと思う。

残念ながら恵文社に1日中いて本を選ぶなんてことは今回はできないので、絵本のコーナーで息子のための本を三冊選んで購入。日本の絵本って絵が綺麗で、単純なストーリーであっても、実は奥深い話なのが多く、私自身も読みながら楽しむことができるのだ。また恵文社には雑貨もおいてあるので、これまた息子のためにクッキーの型を購入。クッキーを作る文化がないフランスでは可愛いクッキーの型を見つけることができないのだ。以前だったら全部自分の趣味のためのものを購入していたけれど、買うもの息子のためのものばかり。私も母親になったのだと改めて思う。

 

誠光社

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誠光社は恵文社の店長をしていた方が独立して開いた本屋さん。雑誌で誠光社ができて京都の丸太町の流れが変わったと書いてあり、ずっと気になっていたのだ。誠光社は本当に小さな空間なのだけれど、意外なところをついてくる本のセレクトが素敵で、一つずつじっくりと本を見てみる。ここも恵文社のように、ここで紹介されている本はすべて面白いんじゃないかと思わせてくれる。誠光社は恵文社よりもセレクトはずっとコアなんだけれど、この本の世界観を好きな人は多いと思う。なんだかいい感じのところをついてくるような本選びなのだ。

誠光社では前からずーっと読んでみたかった「大大阪モダン建築」と、「京都好き あの人が見た、食べたモノ・コト」を購入した。

とっても楽しかった友達との本屋巡り。時間も忘れて、どこか大学時代に帰ってるような自分がいた。またこういう時間を持ちたいなぁ、今思い返しても楽しいひとときだった。

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